1984年信仰告白前文
１９８４年信仰告白前文
１９７７年の第１４７回総会においてカンバーランド長老教会は１８８３年の『信仰告白』の改訂作業を開始することを決議した。翌年の１４８回総会において、１６名の委員からなる改訂作業を実行するための委員会を任命し、また、同委員会に作業指針が与えられた。総会は『信仰告白』の改訂委員会の他に２０名の閲読者を任命し、各個教会に配布する前に同委員会の作業結果を読み直し、助言する務めを委託した。
『信仰告白』がカンバーランド長老教会と第二カンバーランド長老教会の双方で使用されているという認識のもとに、カンバーランド長老教会は第二カンバーランド長教会をこの改訂作業に招きいれた。第二カンバーランド長老教会の１０４回総会において、５名の委員が改訂委員会と閲読者に任命された。この時から改定作業は二つの教会の共同の働きとなった。各教会は共同議長を両委員会から任命した。
カンバーランド長老教会の第１４９回総会と第二カンバーランド長老教会の第１０５回総会は以下の提案を採択した。それは、改訂案は中会に賛否の採決をゆだねる前に両教会の総会における採択が必要だ、ということであった。
同委員会は『信仰告白』の教義的部分の研究と改訂を全員で開始した。委員会は次の三つの文書を基本的参考資料とした。１）聖書、２）「極端なカルヴィニズム」からの別離として教会の創始者たちが述べた「４つのポイント」を含む１８１０年に作成された「短い声明文」、３）『信仰告白』の条文そのもの。１８８３年の『信仰告白』の条文は全て改訂作業の出発点であった。この改訂作業は、１８８３年の『信仰告白』以外の所から始まったのでは決してない。両総会は全く新しい信条の起草を求めたのではなかった。１８８３年の『信仰告白』の各項目は以下の観点に照らして吟味された。聖書、１８８３年の教会の歴史的文脈と現在のそれ、１８１０年から現在に至るキリスト教全般及びカンバーランド長老教会の発展状況、１８８３年における言語の用法と現在における用法、という観点である。
１９８０年７月までに、同委員会は『信仰告白』の最初の改訂を終了し、閲読者たちにそれを提出し、批評と提言を求めた。その結果、閲読者たちの批評に基づいて教義の部分の最初の草稿に手直しが施された。１９８０年１２月には『教会憲法』と『訓練規定』の最初の草稿が閲読者たちに委託され同じ手続きが施された。
同委員会は、全教会の研究と応答を求めて、１９８１年の総会に『信仰告白』、『教会憲法』、そして『訓練規定』の草稿を提出した。研究グループ、小会、中会、また個人からの応答が寄せられた。続いて、『信仰告白』を一委員会の作業よりもむしろ全教会の業としたいという意図に基づき、同委員会は、再度その草稿をこれらの意見の光に照らして修正を施した。同委員会は、同じ手続きの下に『礼拝指針』と『会議規定』の改訂草案を１９８２年の総会に提出した。それらは同様に採択され、研究と意見を求めて各教会に送られた。
１９８２年秋までに同委員会は『信仰告白』、『教会憲法』、『訓練規定』の作業を完了した。１９８３年初頭には『礼拝指針』と『会議規定』の作業を完了し、これら全ての書類を１９８３年アラバマ州バーミンガムで同時に開かれた二つの総会に提出した。二つの総会は合同会議を持ち、改訂委員会の二人の共同議長から改訂案に関する発表を共に聴いた。その後、両総会は、それぞれの場所に分かれ、全体委員会において改訂案を検討した。カンバーランド長老教会の総会は改訂された「前文」、「序文」、「『信仰告白』」、『教会憲法』、『礼拝指針』、『会議規定』を含む改訂版を賛成１１２、反対９の表決で承認した。そして、この結果を、中会の批准に委ねた。
第２カンバーランド長老教会の総会は、「前文」、「序文」、『信仰告白』、『教会憲法』、『訓練規定』、『礼拝指針』、『会議規定』を含む改訂版を満場一致で承認した。そして、その結果を、中会の批准に委ねた。１９８４年テネシー州チャタヌガで開催された総会は、カンバーランド長老教会の各中会の報告を点検し、採択に必要な４分の３の賛成をもって『信仰告白』改訂の採択を宣言した。１９８４年テネシー州チャタヌガにおいて開催された総会は、第二カンバーランド長老教会の各中会の報告を点検し、採択に必要な４分の３の賛成をもって『信仰告白』改訂の採択を宣言した。
二つの総会は、この改訂『信仰告白』をカンバーランド長老教会と第二カンバーランド長老教会の『信仰告白』として正式に宣言した。
この「前文」は１９８４年に『信仰告白』が採択された時に、両総会書記によって補訂された。