靖国神社法案反対声明
声明
カンバーランド長老教会日本教区は過去再三にわたって、日本キリスト教協議会を通して、「靖国神社法案」に対して反対の意思を表明してまいりました。
そもそも「靖国神社法案」は、過去数次にわたって国会に提案され、その都度広汎な国民の反対にあって廃案とされてきました。それにもかかわらず繰り返し繰り返し提案され、ついに去る 4月12日衆議院内閣委員会において靖国神社法案が一方的に強行採決されましたことに強く抗議するとともに深い憤りを感じます。
本教区は、この法案が日本国憲法に定められた信教の自由、政教分離の原則に違反し、且つ基本的人権の尊重と並んで日本国憲法の他の大原則たる「国民主権」や「平和主義」をおびやかすものとして、強くこの法案の成立阻止に全力を傾けるものであります。
よって、今回のこの強行採決に当たり、わたくしどもは、ここに改めて同法案への絶対反対を表明するものであります。
1974年5月
カンバーランド長老教会日本教区
議長 生島陸伸