カンバーランド長老キリスト教会日本中会

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戦後60年にあたって

中会決議

戦後60年にあたって
-今こそ平和を実現する者としての役割を-

2005年11月23日
カンバーランド長老キリスト教会日本中会

私たちカンバーランド長老キリスト教会日本中会は、アジア・太平洋戦争から60年という節目にあたり、アジアでそして日本において、戦争によって命を奪われたすべての方々に心から哀悼の意を表し、傷ついた方々の苦しみを深く心に刻みます。今また、平和が脅かされています。私たちは、今こそ「平和を実現する者として」立ち上がる決意を表明します。

戦後50年に、私たちは「戦後50年にあたって.過去の罪責の悔い改めと将来への決意.」を決議しました。その中で、日本の教会が、国家による侵略行為に対して警告する「見張り人」としてのつとめを果たすことができず、むしろ侵略戦争に積極的に加担してしまった罪を、連帯の責任を負うものとして、告白し、悔い改めました。さらに、戦後の歩みにおいても、隣人の痛みに鈍感であり、国家と社会に対する「地の塩」、「世の光」としての責任を十分に果たしていないことを告白し、悔い改めました。そして、再び同じ過ちを犯さないことを決意しました。

それから10年を経て、私たちの国は、今までにない危機的な状況にあります。日本政府は、米軍の「新しい戦争」に参加し、憲法違反のイラクへの派兵を強行しました。さらに、与党自民党は、自衛隊を「自衛軍」に位置づけ、「国際平和」の名を借りて米軍と一体になった海外での武力行使を容認する憲法の改定草案を作りました。

さらに、小泉首相は、政教分離の原則に反し、戦前・戦中に侵略戦争の精神的な支柱であった靖国神社への参拝を継続しています。教育現場では、「日の丸・君が代」強制が目立ち、侵略戦争への反省を「自虐的」などと批判する歴史教科書さえ、一部で採用されました。さらに、戦争ができる体制を教育現場から固めようと「教育基本法」改悪の動きが強まっています。このようにして平和を脅かし人権・民主主義を抑圧する動きが進行しています。

戦争は悪であり、神は戦争を忌み嫌われます(『信仰告白』7.06参照)。私たちは、侵略戦争に加担し、韓国・朝鮮、中国をはじめとしてアジアの国々に悲惨をもたらした歴史を忘れてはなりません。今こそ、私たちは「見張り人」としての務めを果たし、「地の塩」「世の光」としての責任を果たします。

来年は、アジア青年宣教大会が行われます。10年前、香港中会は、私たちの『決議』への返書として「わたしたちは、かつては戦争によって引き裂かれていた中国と日本の人々が、戦争の苦しい経験をしたものとして、今は平和のために共に手をつないで行くことを希望します。」「キリストにある兄弟たち姉妹たちとして、互いに愛し合い、神の愛を証しするものとして一つになりましょう」と招いてくださいました。私たちは、この招きを心に刻み、アジアの人々と一緒に平和を築いていくために、今こそ立ち上がります。

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