カンバーランド長老キリスト教会日本中会

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宣教理念

中会宣教理念
1997年6月29日
カンバーランド長老キリスト教会日本中会

前 文

カンバーランド長老キリスト教会は19世紀初頭の米国で開拓者たちの教会として産まれた教会であり、その設立以来、フロンティア(アメリカ西部開拓時代の開拓地と未開拓地との境で、最も福音を必要としている最前線と言われた地域)ヘの宣教に生きることを、自らの使命としてきた教会です(信仰告白5.29参照)。1873年、切支丹禁制の高札(キリスト教禁止の公告)が撤去されると、直ちに関西地方において宣教活動を開始したヘール宣教師たちの働きも、その「フロンテイアへの宣教」を体現したものでした。

日本中会は、直接的には1950年に高座教会がカンバーランド長老キリスト教会に加わったことから始まり、日本における宣教の責任を担うと共に、カンバーランド長老キリスト教会に属する香港、アメリカ、コロンビア、リベリアの諸教会と協力し、互いにキリストの体なる教会の一部として世界における宣教の責任の一端をも担っています。

カンバーランド長老キリスト教会の枝である自覚をもって、日本中会は大会形成を目指してきました。1980年、大会形成を検討項目に含めた長期構想委員会の設置を決め、1982年には、大会形成を目指して委員会活動をスタートさせました。これら大会形成への思いはその後、日本中会において審議、見直されることなく組織論にとどまっていましたが、一方で中会意識の高揚を促す結果となりました。1996年、中会の将来への新たな展望を期して、委員会制度は新たな形へと移行したのです。

世紀の変わり目を迎えようとするこの時、私たちは再びカンバーランド長老キリスト教会の原点に立ち返り、フロンティアへと福音を携えていく教会となることを願っています。

それゆえ、私たちは敏感に時代の状況を察知する洞察力と、それに対応していく行動力を持つために、以下のような宣教理念、宣教方針、及び、21世紀に向かっての課題を掲げます。

宣教理念

カンバーランド長老キリスト教会は、フロンティアの教会です。私たちは宣教のフロンティアヘと赴き、キリストの福音を人々と分かち合うことを自らの使命とします。

宣教方針

「フロンティアの教会」という宣教理念に基づき、
私たちは、
1.隣にあるまだ福音が伝えられていないところへ出かけます
2.世界的拡がりを持つ教会の一肢体としての務めを果たします
3.現代の日本という時と場所において世の光・地の塩として証しします
4.フロンティアの教会であり続けるために研さんに励みます

1.隣にあるまだ福音が伝えられていないところへ出かけます

私たちの教会が立てられている地域(首都圏・東海)には、教会を必要とするところがたくさん残っています。それは私たちから遠いところにあるのではなく、すぐ隣にあるのです。「近くのほかの町や村へ行こう。そこでも、わたしは宣教する」(マルコ1・38a)という主イエスの促しにこたえ、一つ一つの教会が、隣にあるまだ福音が伝えられていないところを発見し、場合によっては二つ、もしくは三つの教会が力を合わせて、新しい伝道拠点を設けます。

このために、伝道所設置の宣教計画と資金計画を立てます。また、伝道所・伝道教会の財政自立や会堂取得を促すような援助のあり方を検討します。

2.世界的拡がりを持つ教会の一肢体としての務めを果たします

日本中会は、カンバーランド長老キリスト教会伝道局から派遣されたフォレスター、ディル、スタットという3組の宣教師夫妻と、その背後にある海外の神の家族からの篤い祈りと具体的支援に支えられてきました。今も、アメリカをはじめ、香港、コロンビア、リベリアの諸中会との強い結び付きの中にあることを、喜びと誇りをもって自覚しています。私たちは散らされて生きていますが、一つの契約共同体です。カンバーランド長老キリスト教会は、いつも有機的一体の教会、連結的教会として、フロンティアの宣教にあたっています。

日本中会は、日本における宣教の責任を果たすと共に、世界的拡がりを持つ教会の一つの枝として、世界における福音宣教の責任を担います。香港中会との共同宣教、総会伝道局との宣教計画の共有、信仰告白や教会憲法の研究・改訂への主体的参与、日本中会が属するミッション大会への責任的参与など、具体的な務めを果たします。

3.現代の日本という時と場所において世の光・地の塩として証しします

キリストの福音は永遠の真理です。しかも、それは現代の日本という時と場所においても真理です。私たちは、今、ここに生きる者として、その福音を証しする責任があります。

1991年2月24日湾岸戦争反対決議、また、1995年8月15日の中会決議「戦後50年にあたって過去の罪責の悔い改めと将来への決意」は、私たちが自らに重い責任を課した文書です。これに留まらず、社会に対し責任を持って行動するため、中会の諸活動及び各個教会の宣教における取組みを支援、推進します。

高齢化が進む日本の社会にあっては、高齢者の生活を守ることは、今、緊急の課題となっています。老人福祉の分野において、教会が積極的責任を果たす必要が高まってきています。社会福祉事業を行うことも、教会が真剣に考えなくてはなりません。

4.フロンティアの教会であり続けるために研さんに励みます

神学に裏打ちされた実践、そして、実践からのチャレンジに応答し得る神学を持っていなくては、フロンティアの教会であり続けることはできません。

教会が福音宣教の質を保っていくために、教職志願者の神学的訓練と、牧師たちの継続的な研さんは非常に重要です。また、長老・執事たちの研さん、信徒の継続的教育も同様に重要です。この認識をただ個人の自覚に求めるだけでなく、良質の教育機会を提供する体制も整えていきます。

21世紀に向かっての課題

1. 隣にあるまだ福音が伝えられていないところへ出かけます

①開拓伝道の推進。
②各個教会の伝道の推進。

●各個教会がより深く地域に根を張り、強められ、主によって、量においても質においても成長させていただく。
●一人が一人を導くことを祈り求めていく。

2. 世界的拡がりを持つ教会の一肢体としての務めを果たします

①教会の有機的一体を具現する。
●祈りを共有し合う群となるため、各個教会の祈祷課題を祈祷会や礼拝の中で具体的に祈る。

②香港中会との宣教協力。
●香港の兄弟姉妹たちのために祈り、香港中会と協力して香港・中国本土の宣教を支援する。

③アメリカ、コロンビア、リベリアにある姉妹教会の祈祷課題を共有し、必要にこたえていく。

④カンバーランド長老キリスト教会総会の枝の一つとして総会に貢献し、責任を担う。
●日本中会から総会議長を推薦する。

⑤協力伝道。
●伝道局との連携により、短期語学宣教師を招聘し、英会話伝道を推進する。
●アメリカ、香港、コロンビアに短期語学宣教師を派遣し、現地教会との協力の下、日本語会話伝道を推進する。

3.現代の日本という時と場所において世の光・地の塩として証しします

①日本国内のほかの教派・教団・教会、超教派団体と協力する。
●長老派教会との交流を推進する。
●超教派団体を積極的に支援し活用する。

②社会で起こる諸問題に対して、教会として対応していく。
●信教の自由を守るために働きかける。
●政教分離が守られるように監視する。
●社会的不正義、不道徳に対して声を上げる。

③地域社会のニ一ズに応える教会形成。
●地域活動に積極的に参加する。

④教育事業・福祉事業への取り組み。
●教会保育園、幼稚園による乳幼児保育に取り組む。
●デイサービス、老人ホームなどによる老人福祉に取り組む。
●心を病む人たちの必要に応えるための体制を作る。

4.フロンティアの教会であり続けるために研さんに励みます

①中会内での祈りの共有化。
●中会全体の祈祷課題を常に掲げ、各個教会で祈る。
●各個教会の祈祷課題を分かち合って祈る。

②教職者の教育プログラムの確立。
●教職者の継続教育を行う。
●メンフィス神学校に牧師を定期的に留学させる。
●メンフィス神学校から定期的に講師を招き、セミナーを開催する。
●メンフィス神学校の代替教育プログラムを活用する。

③中会各委員会委員、中会主事・職員の研修プログラムの確立。

④信徒リーダーの研修。
●長老・執事がそれぞれの働きの聖書的理解をしっかりと持つための研修の機会を提供する。

⑤教会学校の交流と研さん。
●教会学校教案・テキストの作成。
●教師研修会の開催。

⑥信徒の育成・訓練に取り組む。

以 上

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